2024年4月5日金曜日

4月20日(土)〜5月26日(日)徳島県文化賞受賞記念 特別展&特別公演「人形師・人形洋の仕事」




徳島県文化賞受賞記念  特別展&特別公演
人形師・人形洋の仕事


人形洋(本名:甘利洋一郎)の家を訪ねると、いつも南向きの明るい窓際の仕事場に座って黙々と手を動かしている。愛猫のキラちゃんが、時折その仕事ぶりを見に来る。「木偶作り一より習い十を知り 十より帰る元のその一」「細工上手は研ぎ上手」座右び掛けられたこの言葉を大切にしてきたことがわかるのが、人形洋の仕事である。
人形洋のつくる人形には、伝統の重みをしっかりと継承する品がある。そしてその伝統の技術を、これまでにない新たな人形制作に活用し、宇宙人の人形までも創り出す柔軟なアイデアがある。
もっといいものを作りたい、その志の高さが現れる人形洋の仕事を、ぜひご覧ください。

<<人形洋(本名:甘利洋一郎)プロフィール>>
人形洋こと甘利洋一郎氏は、天狗久の流れを汲む田村恒夫氏(人形恒)に師事して半世紀以上、木偶制作に打ち込んできた。県内の人形座はもとより大阪の文楽や能勢人形浄瑠璃をはじめ全国各地の人形制作や修理を手がけてきた。ベルギーやアメリカの博物館にも作品が収蔵されるなど、国内外で高い評価を得ている。また、現代美術家の杉本博氏出演の文楽「曽根崎心中」や清和文楽の新作「ワンピース」、能勢町のキャラクター人形など、伝統の技術を新しい人形制作にも活かしている。
(主な受賞歴)
 ・平成18年 阿波の名工
 ・平成27年 川島富五郎賞、現代の名工
 ・平成28年 黄綬褒章、徳島県表彰
 ・令和 2年 地域文化賞功労者文部科学大臣表彰
 ・令和 5年 徳島県文化賞 など多数


■入場料
 一般410円、高・大310円、小・中200円

■会場
 徳島県立阿波十郎兵衛屋敷


<<特別展>>
 期間:4月20日(土)〜5月26日(日)
光秀や八百屋お七など古典作品の登場人物から、すだち君や宇宙人などオリジナル作品まで人形洋の仕事が感じられる作品を展示します。

●展示協力/
 能勢人形浄瑠璃鹿角座、阿波木偶作家協会、阿波木偶箱まわし保存会、阿波十郎兵衛座、勝浦座、鳴門座、ふれあい座、寄井座

<<特別公演>>
人形洋が制作、修理した木偶(人形)の数々が登場する多彩な特別公演を計7日開催!!

※下記日時は、定期公演「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」(毎日11:00〜、14:00〜)の内容を変更し、特別公演を実施します。
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①4月27日(土) 
 15:00〜16:00
 ★初出演)能勢人形浄瑠璃「鹿角座」公演
 「能勢三番叟」
 「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段

大阪府の能勢町には200年以上に渡る浄瑠璃の「語りの文化」が伝わります。1998年に能勢浄るりシアターのプロデュースにより、人形と囃子を加え「能勢人形浄瑠璃」がデビュー。所有する60体全ての人形は、徳島の人形洋が手がけたものです。

1999年 日本演劇興行協会賞、大阪舞台芸術奨励賞
2007年 サントリー地域文化賞

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②4月28日(日) 15:00〜16:00
 「 阿波木偶三番叟まわしと箱まわし」
 人 形:阿波木偶箱まわし保存会

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③5月3日(金祝)
 ●11:00〜12:00
 「傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段」
  太 夫:(口・奥)内田美峰
  三味線:竹本友和嘉
  人 形:ふれあい座


 ●14:00〜15:00
  「傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段」
  太 夫:(口)久次米三枝子(奥)宮崎照美
  三味線:鶴澤友丸
  人 形:寄井座

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④5月4日(土祝)
 ●11:00〜12:00
 「傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段」
  太 夫:(口・奥)澤田芽衣
  三味線:竹本友和嘉
  人 形:勝浦座


 ●14:00〜15:00
  「傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段」
  太 夫:(口・奥)佐中かをり
  三味線:竹本友和嘉
  人 形:勝浦座

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⑤5月5日(日祝)
 ●11:00〜12:00
      「寿二人三番叟」
  太 夫:竹内雅代
  三味線:鶴澤友輔、川内中学校民芸部
  人 形:青年座・ポラリス座

 「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」
  太 夫:新田光香
  三味線:鶴澤友輔
  人 形:青年座・ポラリス座




 ●14:00〜15:00
 「寿二人三番叟」
  人 形:青年座・ポラリス座
  
 「日高川入相花王 渡し場の段」
  太 夫:竹内雅代
  三味線:鶴澤友輔
  人 形:青年座・ポラリス座

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⑥5月19日(日)14:00〜14:40
 「恋女房染分手綱 重の井子別れの段」
  太 夫:吉本藍玉
  三味線:竹本友和嘉
  人 形:鳴門座

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⑦5月26日(日)14:00〜15:00
  「絵本太功記 尼ヶ崎の段」
  太 夫:大橋后代
  三味線:竹本友和嘉
  人 形:勝浦座

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2024年4月1日月曜日

6月2日(日)いけばな講座「和の空間でいけばな」


阿波十郎兵衛屋敷を「和の空間」として、人形浄瑠璃とともに日本の伝統文化に触れる機会を設けていきたいと考えています。

 「いけばな」にも「人形浄瑠璃」にも通じる日本人ならではの繊細で丁寧な感性や、細部にまで気を配る緻密な技法、簡素だけれども力強い表現など、伝統文化の美しさがあります。

 草月流 新田陛嘉(にったのりか)先生の指導のもと、時季にあったお花をいける講座とともに、阿波人形浄瑠璃の定期公演も併せてご鑑賞いただけますので、この機会に是非ご参加ください。



※花器やハサミなどは準備しております。

 

 

和の空間でいけばな

■日時                

令和6 6月2日(日)13:00〜17:00


■料金                 

1,200円(入館料含む)


■材料費(お花代) 

1,500

       

■お申込み    

 前日までに阿波十郎兵衛屋敷までお申込みください。

※ご希望の時間帯(1時間程度)をお知らせください。

2024年3月19日火曜日

6月8日(土)・9日(日)「阿波の水石展」


阿波の水石展

 
水石とは、自然石を台座(または水盆)に配置して、室内で鑑賞する日本の文化です。
長い時間の経過とともに、風や水によって侵食され、形も肌質も違う個性豊かな表情を見せます。
遠くの山や山中を流れる滝、動物や人物などを連想させたり、石の表面の文様がまるで花や雲のように見えたり、観る人の感性や想像力によって、さまざまな自然の風景を見出します。
一塊の自然石から、侘び寂びを感じ取る日本人の美意識が凝縮された水石の世界。
阿波人形浄瑠璃とあわせて、是非ご覧ください。
 
 
■日時    
 令和668日(土)~9日(日)
 9:3017:00(最終日は15:00まで)

■会場
 徳島県立阿波十郎兵衛屋敷 

■入場料
 一般410円、高・大学生310円、小・中学生200

<内容>
 ●水石の展示
 阿波水石会の会員が収集した水石の作品 約50
 ※会期中、水石のチャリティー販売も行います。
 
 ●阿波人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」
  各日とも11:0014:00
 
■主催    
 阿波水石会&徳島県立阿波十郎兵衛屋敷

■お問い合わせ先
 徳島県立阿波十郎兵衛屋敷
 TEL.088-665-2202
 FAX.088-665-3683






2024年2月16日金曜日

3月3日(日)10:00~16:00「遊山箱でひなまつり」





\遊山箱文化保存協会 主催/
子どもたちに伝えたい徳島の文化
遊山箱でひなまつり


かつて徳島の子どもたちが楽しみにしていた遊山の風習を現代に伝えるイベントを開催します。
遊山箱に関する資料展示や三段重ねの遊山箱を一段ずつシェアして楽しむお茶席も。
お子様やお孫さんと一緒にぜひお越しください。

日時/
2024年3月3日(日)10:00〜16:00

会場/
徳島県立阿波十郎兵衛屋敷

入館料/
一般410円、高大学生310円、小中学生200円

主催/遊山箱文化保存会

★「遊山箱もって」原画展
 遊山箱を知ることができる絵本「遊山箱もって」。
 絵本作家のやまさきじゅんよさんのお話コーナー(13時〜、15時〜)あり。


★阿波人形浄瑠璃プログラム(10:45~11:40 、13:45~14:40)
 ①「デジタル襖からくり」
 ②阿波人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」
  (出演/友輔会、名月座)

★シェアして楽しむ遊山箱
 阿波十郎兵衛屋敷の座敷で、遊山箱の展示や、江戸時代から残る「鶴亀の庭」を見ながら、ひなまつり用のお菓子の遊山箱セットをお召し上がりいただけます。

<お菓子の遊山箱セット(※要予約)>
 ■料金 500円(税込)
 ■50セット限定
 ■利用時間 10:00〜16:00
 ※お菓子は1グループ(3人まで)

 
お菓子の遊山箱セットは下記の申し込みフォーム」からご予約ください。

 →→→予約申し込みフォーム←←←








2024年2月14日水曜日

2024年2月15日(木)〜2月18日(日)「細川流 盆石の世界」




細川流 盆石の世界


本人は古来、美しい風土の中で自然を愛し、自然と親しみ、人生と自然を融合させてきました。


この日本人の自然観を黒塗りの盆の上に表現するのが「盆石」です。黒い盆の上に自然石を置いて山々を表し、白砂をまき、羽根や小さなホウキで流れや波を描くことで、雄大な海や川を表現します。


人形浄瑠璃もそうですが、伝統的な日本の文化の中には、繊細で丁寧、緻密で簡素な日本人ならではの感性が息づいています。阿波人形浄瑠璃の公演と併せてぜひこの機会にお楽しみください。


期 間 

 令和6年2月15日(木)〜2月18日(日)

 9:30〜17:00(最終日は16:00まで)


会 場  

 徳島県立阿波十郎兵衛屋敷 母屋


入館料 

一般410円、高大310円、小中200円


 内 容

●盆石展 

 白砂と石で海や川など雄大な自然を表現する盆石約15点を展示します。


●生け花 

 盆石展の会場を、草月流の生け花が彩ります。

 (草月流 出村丹雅草)


●盆石体験(※要事前申込) 

 2月17日(土)、18日(日)11:45〜13:00

 各日2名

    ※両日とも満席となりました。

 

●煎茶席(※当日窓口にて受付/先着順)

 講師:煎茶道 黄檗売茶流朱仙会(おうばくばいさりゅう しゅせんかい)

 毎日13:00〜13:30、13:30〜14:00

   各5人


●阿波人形浄瑠璃公演「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」

 2月15日(木)・16日(金)11:00

 2月17日(土)・18日(日)11:00、14:00


【チケット販売・予約・お問い合わせ】

徳島県立阿波十郎兵衛屋敷

徳島市川内町宮島本浦184  

Tel.088-665-2202, Fax.088-665-3683 



2024年2月13日火曜日

2月14日(水)臨時休館のご案内


 


施設内メンテナンスに伴い

2024年2月14日(水)は臨時休館いたします。

何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。


徳島県立阿波十郎兵衛屋敷




2023年12月4日月曜日

2024年2月11日(日)16:00開演【阿波路会第10回公演「 傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段」(※120席限定)





阿波路会 第10回公演

傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段


「阿波路会」は、浄瑠璃の普及、発展を目的に、プロとして活躍する徳島の太夫と、淡路島の三味線奏者が10年前に結成。毎年、徳島と淡路島で、人形を付けない浄瑠璃公演を開催してきたほか、徳島や淡路島の人形座と共に、人形浄瑠璃の公演も行ってきました。


徳島で最も多く演じられているのは「傾城阿波の鳴門」ですが、ほとんど八段目の前半「順礼歌の段」しか上演されてきませんでした。また、省略されている部分も数箇所あり、文楽でも演じられていません。


今回、阿波路会の10周年記念公演では、音源も残っておらず失われてしまった箇所を新たに作曲するなど「傾城阿波の鳴門」八段目の前半後半を通してスペシャルバージョンで上演します。


また、上演の際には、日本語と英語の字幕を表示していますので、国内外のみなさまに、より物語の世界に触れていただけます。


この日だけの特別な「傾城阿波の鳴門」をぜひお楽しみください。


※本公演は120席限定となります。

※未就学児のご入場はお断りさせていただきます



■日時

 令和6年2月11日(日) 

 16:00〜18:00(開場15:30)


■会場

 徳島県立阿波十郎兵衛屋敷


■チケット料

 2,000円(入館料を含む)※120席限定



主催/阿波路会、徳島県立阿波十郎兵衛屋敷


●阿波路会プロフィール

義太夫節三味線の人間国宝、故鶴澤友路師に師事した徳島の太夫・竹本友和嘉と淡路人形座の三味線奏者・鶴澤友勇が、阿波・淡路の伝統芸能である語り音楽「義太夫節」の魅力を広めていこうと平成26年に立ち上げた義太夫節演奏会。自主公演のほか 浪曲などとのコラボ、映像作品への出演など活躍の場を広げている。



【チケット販売・予約・お問い合わせ】

徳島県立阿波十郎兵衛屋敷

徳島市川内町宮島本浦184  

Tel.088-665-2202, Fax.088-665-3683  




 

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